WORKS ・ TRACK 02
ベーカリー〇〇(サンプル)
パン屋の一日を、30曲で
SPACE30 TRACKS1:52:30
朝6時の開店前から、夜7時の片付けまで。時間割どおりに曲が変わる、パン屋のBGM。
福岡の小さなベーカリー〇〇(サンプル)のために、店で流すオリジナルの曲を30曲つくりました。時間帯ごとにテンポと楽器の数を変え、厨房で録ったパンの音もリズムに混ぜています。
Client:ベーカリー〇〇(サンプル)
Scope:店舗BGM 30曲(作曲・録音・ミックス)/時間帯の切り替えの設計
Channel:CH.3 空間の音
2025.04 Release(サンプル)
NOTE 01 | 課題
朝の行列にも、夕方のがらがらにも、同じ曲が流れていた。
ベーカリー〇〇(サンプル)では、開店から閉店まで、同じ有線のチャンネルがずっと流れていました。朝は焼きたてを待つ人が外まで並び、昼は近くの会社の人でいっぱいに。夕方は、値札の変わったパンを選ぶ常連さんが数人だけ。店の空気は一日に何度も変わるのに、音だけがずっと同じでした。ご相談は「お店に合う曲を流したい」という、短い一言から始まりました。
NOTE 02 | 考えたこと
曲を選ぶ前に、パンが焼ける時間割を聞いた。
最初の1週間は、曲を作らずに店へ通いました。窯に火が入る時間、最初の焼き上がり、昼の山、片付けの音。一日を15分ごとに書き出してみると、BGMの役目が時間ごとに違うことがわかりました。朝は眠い耳をやさしく起こす。昼は会計の速さをじゃましない。夕方は「もう1個」を迷う時間をつくる。そこで、テンポと楽器の数を時間割に合わせて、30曲を書くことにしました。
- 6:00窯に火。まだ静か。耳も眠い
- 7:00開店。外まで列。早く、でもせかさない
- 12:00昼の山。レジの「ピッ」が聞こえる音量で
- 16:00値札が変わる。迷う人が増える
- 18:00片付け。天板の音が主役になる
NOTE 03 | 作った音
朝6時から夜7時まで、30曲を時間割どおりに。
曲はすべてオリジナル。厨房で、生地を台に打ちつける音、天板が鳴る音、紙袋の音を録って、リズムの一部に混ぜています。曲は時間帯ごとに自動で切り替わり、同じ曲が続けて2回流れることはありません。全部つなげると1時間52分30秒。営業時間の13時間を、このくり返しと切り替えでまかなっています。
NOTE 04 | 結果
- 夕方の「もう1個」+12%16時以降に2個以上買う人の割合(サンプル)
- 「この曲は何ですか?」月20回レジで聞かれた回数(サンプル)
- 閉店後の片付け−15分片付けの曲のテンポに合わせた結果(サンプル)
数字はすべてサンプルです。店長いわく、いちばん変わったのは開店前。仕込みの曲がかかると、厨房のだれかが必ず鼻歌を歌い出すそうです。
CREDITS
Client:ベーカリー〇〇(サンプル)
Scope:店舗BGM 30曲(作曲・録音・ミックス)/時間帯の切り替えの設計
Studio:ナリモノ 福岡スタジオ
SPECIAL THANKS
(生地を打つ音・天板の音)
ベーカリー〇〇の厨房のみなさん(サンプル)
(紙袋の音)
朝いちばんに並ぶ常連のみなさん(サンプル)
2025.04 Release(サンプル)
℗ NARIMONO Fukuoka Studio



