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ノビシロ製麺の絵本

一玉の物語

うどん一玉の、24時間

04:0006:0007:3009:0011:0014:0018:30120

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PROLOGUE

ぼくは、タマ。
ノビシロ製麺でうまれる、うどんの一玉です。
まだ外が暗いうちに、工場で粉から生まれて、
夕方には、だれかのどんぶりの中にいる。
たった24時間の、ぼくの一日。
そのあいだに、たくさんの人の手が
ぼくを、のばしてくれました。

この物語に出てくる人たち

  • 製造課長

    04:00

    稲葉製造課長・入社18年目

    だれより早く工場に来て、その日の粉にさわる人。

  • 製造の社員

    06:00

    早瀬製造・入社3年目

    生地を寝かせるあいだに、朝ごはんを食べる人。

  • 品質管理の社員

    09:00

    宮内品質管理・入社10年目

    ゆでて、食べて、目と舌で確かめる人。

タマうどんの一玉・この物語の語り手

  • 物流の社員

    11:00

    根本物流・入社4年目

    朝のうちに、町じゅうの棚まで運ぶ人。

  • 営業の社員

    14:00

    小野寺営業・入社2年目

    売り場に通って、お客さんの手もとを見ている人。

  • 商品開発の社員

    18:30

    木島商品開発・入社7年目

    家でもつい、ゆで時間を計ってしまう人。

※人物・会社はすべて架空です(制作サンプル)

04:00粉を仕込む

まだ、ぼくは粉だった。
大きな袋の中で、
ぐっすり眠っていた。

製造課長

「粉の機嫌は、毎朝ちがう。
 だから、まず手でさわるんです。」製造課長 稲葉

まだ外は、まっくら。
工場の明かりだけが、
ついている。

06:00こねて、寝かせる

水と塩がまざって、
からだが、まとまってきた。
……ねむい。

製造の社員

「寝かせてる30分で、
 わたしも朝ごはんです。」製造 早瀬

07:30打って、切る

ローラーで、のばされる。
のばされて、のばされて、
それから、トントントン。
ぼくは、細く長くなった。

製造課長

「切り幅は3ミリ。
 今日も、ちゃんとそろってる。」製造課長 稲葉

09:00品質チェック

「ゆでて、食べて、確かめます。」品質管理 宮内

……どきどき。

「コシ、よし。色、よし。
 香りも、よし。」

「いってらっしゃい。」

ぼくは、合格した。

11:00トラックへ

  1. 1

    袋に入って

  2. 2

    箱にならんで

  3. 3

    トラックに乗って

  4. 4

    町へ

物流の社員

「朝のうちに、棚まで。
 町の道は、もう覚えました。」物流 根本

14:00スーパーの棚

いつものお店の、
いつもの棚。
ぼくは、だれかを待っていた。

営業の社員

「棚の前で、お客さんの手が
 止まる瞬間が、好きなんです。」営業 小野寺

だれかが、ぼくを
かごに入れた。

18:30だれかの食卓

お湯がわいて、3分。

「いただきます。」

商品開発の社員

「家でも、つい、
 ゆで時間を計っちゃうんですよね。」商品開発 木島

湯気のむこうで、だれかが笑った。
ぼくの一日は、ここでおしまい。

翌朝。

04:00また、粉を仕込む

工場には、また明かりがつく。
新しい粉が、新しい一玉になる。
きのうのぼくと、おなじように。

製造の社員

「おはようございます。
 今朝の粉も、いい顔してます。」製造 早瀬

おしまい。

and, see you tomorrow.

あとがき

この絵本は、ノビシロ製麺の一日をもとにつくったお話です。

うどんの一玉は、どこにでもある、ありふれた食べものです。
けれどその一玉が食卓に届くまでには、夜明け前に粉にさわる人、
生地を寝かせる人、ゆでて確かめる人、ハンドルを握る人、
売り場で耳をすます人がいます。

粉を仕込んでから食卓まで、6つの持ち場を24時間でリレーして、
一玉はできあがります。生地が切れて、打ち直す朝もあります。
それでも次の朝4時、また粉を仕込む。それが私たちの仕事です。

あなたの手も、いつか、この物語のどこかに
加わってくれたらうれしいです。

ノビシロ製麺株式会社
 代表取締役 仁科

※ノビシロ製麺・登場人物はすべて架空です(TERASU 制作サンプル)

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