船は、つくるときにも、走るときにも、多くのエネルギーを使います。
だから澪重工は、工場で出すものと、船が海で出すものの両方を減らしています。
そして、ここで働く人が長く元気に働けることも、
この仕事を続けていくために欠かせない条件だと考えています。
切断で出た端材と削りくずは、種類ごとに分けて製鉄所へ戻しています。工場から出る鉄くずの再利用率は約98%。分け方のルールは、加工場の若手が毎年見直しています。
船の塗装に使う塗料は、臭いと有害な成分を抑えたものに変えました。塗装場で働く人の負担が減り、工場の周りの町の空気も変わりました。
船が一生のうちに出すCO2の大半は、走っているときの燃料から出ます。澪の設計部は、水の抵抗が少ない船首の形や、船底に細かな空気の泡を流して摩擦を減らす仕組みを研究してきました。その結果、10年前の同じ大きさの船とくらべて、燃料を約2割減らしています。
汐見工場の屋根と第5ドックの建屋に太陽光パネルを敷き、足りない分は洋上風力の電気を買っています。2030年には、工場で使う電気をすべて再生可能エネルギーにする計画です。
古い船を解体するときは、有害な物質を先に取り除き、鉄を資源として回収します。修繕ドックの一部を使い、働く人と海を守る手順を決めて進めています。
※数値はサンプルです
大きな船は、何年もかけてつくります。
だから、ここで働く人が
体を壊さず、家族との時間も持ちながら
長く働けることが、
すべての前提になります。