鉄鉱石、穀物、コンテナ、冷やして液体にした天然ガス。
運ぶものが変われば、船の形も、鉄板の厚さも、配管の通し方も変わります。
澪重工の商船事業は、船主と同じ机で航路と荷物の話をするところから始まります。
全長:約230メートル
積める重さ:約8万トン
ばら積み船は、袋や箱に入れない荷物を、そのまま船倉に流し込んで運ぶ船です。澪重工がいちばん多く建造してきた船で、汐見工場では同じ型の船を年に数隻ずつ進水させています。荷物の重さで船体がたわんでも割れないように、船倉の仕切りの位置と鉄板の厚さを一枚ずつ決めていきます。

荷物を積む前の船倉

進水を待つ船首
積めるコンテナ:約2,800個
速力:約20ノット
コンテナ船は、時刻表どおりに港を回ることが仕事です。積み下ろしが1時間縮めば、船主の一年の予定が変わります。甲板のどこにどの重さのコンテナを積むか、ふらつかない船の幅はどれくらいか。寄る港の大きさと航路を船主と確かめながら、船の形を決めていきます。

試運転で港を出るコンテナ船
タンクの中の温度:マイナス162度
運べる量:約17万立方メートル
LNG運搬船は、天然ガスを冷やして液体にしたまま、何千キロも運ぶ船です。タンクの断熱、ガスを逃がさない配管、燃料として使うための設備。澪重工の中でもいちばん部品が多く、かかわる人も多い船です。エネルギー会社の検査員と一緒に、溶接の一か所ずつを確かめていきます。

断熱パネルを貼る前のタンク

岸壁で艤装を待つ船
※数値はサンプルです
契約から引き渡しまで、およそ2年。
そのあいだに図面は鉄になり、鉄は船になります。
要望を、数千枚の図面にする。
鉄板を切り、熱で曲面をつくる。
約200の箱に分けて組み立てる。
クレーンで運び、船体につなぐ。
海水を入れ、船が初めて浮かぶ。
エンジンや配管、電気を仕上げる。
沖で試運転し、船主に渡す。
※数値はサンプルです