船は、設計・生産・艤装・営業の仕事が、リレーのようにつながって完成します。
澪重工の職種は、大きく分けて4つの系統と17の仕事。
どの職種から入っても、最後は同じ一隻の船にたどり着きます。
FROM LINE TO LAUNCH
受注から引き渡しまで、大型の船でおよそ2年。
8つの工程のどこに、どの職種がいるかを並べました。
※数値はサンプルです。事務・ICTは全工程を横から支え、洋上風力は海の上で別の現場を動かしています。
01 DESIGN
船の形と強さを決め、
工場が読める図面にする仕事です。
船主が求める積む量、速さ、燃費から、船の長さや幅、船体の形、エンジンの大きさを決めます。模型を水槽で走らせて抵抗を測り、わずかな形の違いで燃料の減り方が変わることを確かめる。一隻の性能のほとんどが、この段階で決まります。
崎山 梨央2020年入社
外板や甲板、それを内側で支える骨組みの構造を決め、工場で切断と溶接ができるブロックの単位まで図面を分解します。強さと重さ、現場での作りやすさの釣り合いをとるのが腕の見せどころ。3次元で組んだ図面は、そのまま切断機のデータになります。
岬 ことは2023年入社
機関室の配置、燃料や水の配管、乗組員が暮らす居住区まで、船体の中に収めるものの位置を決めます。数千本の配管が互いにぶつからないよう、3次元のモデルで一本ずつ道を引いていく、根気の要る仕事です。
発電機でつくった電気を、照明やポンプ、レーダーなど船中の機器へ届ける系統を設計します。自動運航やバッテリーで走る船など、新しい技術がいちばん早く入ってくる分野でもあります。
02 PRODUCTION
図面を、工場の段取りと鉄の形に変える仕事です。
どのブロックを、いつ、どの工場で、何人でつくるか。協力会社を含めて約1,000人が関わる一隻の工程を組み、遅れが出れば順番を組み替えます。ドックの空きと天気まで見ながら、進水の日から逆算して現場を動かします。
早瀬 大地2021年入社
工場で組み上げたブロックを、ドックで大型クレーンを使って積み上げ、一隻の船体にしていきます。安全、品質、工程の責任者として、溶接や塗装の職人さんと毎朝打ち合わせ、現場の判断を任されます。
磯部 拓海2018年入社
切断、曲げ、溶接の工程を観察し、機械の入れ方や作業の手順を見直して、速く安全につくる方法を考えます。現場の困りごとをいちばん近くで聞き、試作して、結果を数字で確かめる仕事です。
溶接の検査、タンクの水圧試験、塗装の厚さの測定などを行い、船が図面と規則どおりにできているかを確かめます。船級協会や船主の検査官の立ち会いにも対応し、引き渡しまでの品質を守ります。
03 OUTFITTING & OFFSHORE
船体に機械と電気を入れ、動く船に仕上げる仕事です。海の上の現場もここに入ります。
船の中に電線を敷き、配電盤や航海機器をつないで、初めて電気を通すまでを受け持ちます。試運転では、機関室からブリッジまでを走り回り、一つずつ不具合をつぶしていきます。
渡辺 湊2024年入社
主機関や発電機、プロペラの軸を据え付け、燃料や冷却の配管をつないで、試運転で回すまでを担当します。海上での試運転では、速さや燃費が計画どおりに出るかを、船に乗り込んで確かめます。
定期検査で入渠した船の船底を点検し、外板の張り替えや機器の修理の計画を立てて、決められた日数で工事を終わらせます。毎回ちがう船、ちがう傷み方に向き合う、経験がものを言う仕事です。
洋上風力の発電所を建てる作業船や、風車を支える構造物の設計、建造、運用を支えます。陸の工場とはちがう波と風の中で、どうすれば安全に作業できるかを、事業者と一緒に考えます。
灘本 健吾2017年入社
船主と工場をつなぎ、会社そのものを動かす仕事です。
国内外の海運会社やエネルギー会社をたずね、どんな船が必要かを聞き取り、設計と組んで提案します。契約が決まってから引き渡しまでのおよそ2年、船主の窓口として一隻に付き添います。
海外の船主から修繕の相談を受け、ドックの空きと工事の中身を調整して見積もりを出します。入渠中は毎日船主と打ち合わせ、追加の工事が出れば、その場で現場と段取りを相談します。
汐田 遥2019年入社
一隻に数万トン使う鋼板や、エンジン、航海機器などを国内外の取引先から買い付けます。値段だけでなく納期と品質を見きわめ、工程表のどこにも穴を開けないように手配します。
磯村 さやか2022年入社
人事、経理、総務、法務などの部署で、会社の仕組みを支えます。工場の安全のルールづくりや、海外の合弁ヤードとの契約など、造船会社ならではの仕事も多くあります。
3次元の設計データ、工場の工程、資材の在庫をつなぐ仕組みを企画し、開発します。現場にタブレットや画像認識を持ち込み、紙で回していた仕事を一つずつ置き換えています。